ヤマダ ナツキ
YAMADA Natsuki
山田 夏樹 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
近代文化研究所 所属教員
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | キャラクターとしての「萩原朔太郎」―群集に対峙する個 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | SAKU |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 萩原朔太郎研究会 |
巻・号・頁 | (87),72-84頁 |
概要 | 萩原朔太郎作品には、群集が内包する、全体主義や戦争に連なる性質に惹かれつつ、そこに身を投じることを抑止する「私」(「詩人」)が描かれている。本稿では、こうした個の姿を源流とするキャラクターが、現在、盛んに消費される状況にあることを検証する。具体的には、サブカルチャー(推理小説、ミステリなど含む)による翻案、オマージュが、『月に吠える』(感情詩社・白日社出版部、一九一七・二)、「猫町」(『セルパン』一九三五・八)などの、孤独や死を表す描写に焦点を絞り、類型的なキャラクターを構成する素材のように受容する状況があり、同時にそうした状況に対する自己批評的な観点を持ち得るキャラクターも描かれていることも検証することで、現在の消費のあり方について考察する。 |