ウエマツ ヨウコ
UEMATSU Yoko
植松 容子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
国際文化研究所 所属教員
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
職種
准教授
|
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「勘どころ」を押さえた文法記述に対する反応調査-韓国語母語話者を対象とした「ようになる」を例に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 横浜国大国語研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 横浜国立大学 |
巻・号・頁 | (35),109-123頁 |
概要 | 植松(2014)において、「YNU書き言葉コーパス」における韓国語母語話者の「ようになる」の使用状況を分析した結果、韓国語母語話者は「ようになる」を過剰使用していることが観察された。これらの誤用をもとに考えると、韓国語母語話者を対象とした「ようになる」の説明には、次の3点が必要であると考えられる。(1)韓国語のge-doedaは日本語の「ようになる」と似ているようであるが違う部分もある、(2)誤用パターン1「動作動詞に「ようになる」を付加して1回の出来事を表した誤用」の例をあげ、日本語では「ようにになる」で言えないことを示す、(3)誤用パターン2「変化の含意がある動詞に「ようになる」を付加して自然な変化を表した誤用」の例をあげ、日本語では「~てくる」で表すことを示す
そこで本稿では、上記3点を記述として盛り込んだ文法説明を韓国語母語話者に見てもらい、インタビューを実施した。その結果、有効だと回答した部分と不要だと回答した部分があり、誤用に配慮した説明でありながらも簡潔な説明を求めていることが明らかとなった。学習者の運用に結びつく文法説明を考えていくためにも、このような調査を実施することの有効性が示唆された。 |