ヤマモト アキコ    YAMAMOTO Akiko
   山本 晶子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
教授
発行・発表の年月 2003/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 馬瀬狂言資料の紹介(4)ー「こんくわい」についてー
執筆形態 単著
掲載誌名 『学苑』
出版社・発行元 昭和女子大学近代文化研究所
巻・号・頁 (751号),66-77頁
概要 馬瀬狂言独自の曲である「こんくわい」の翻刻と、その変遷についての考察を行った。この曲は本来、伊勢神宮の遷宮の際に行われるお木曳で上演されるもので、諸流の「釣狐」に比べ、曲の前半にある狐の語リが縮小され、後半の猟師と狐のわなを巡る争いに歌舞の趣向を加えたものである。この台本は文久三(1863)年のものであるが、お木曳関係資料の調査により、天明八(1788)年にこの「こんくわい」に類するもの(「釣狐の崩し」)が上演されたことが明らかになった(馬瀬狂言の最古の上演記録)。更にこれらの資料から、曲中の馬瀬独自の部分がお木曳という空間と深く関わること、また当時すでに馬瀬の人々が狂言に親しみ、その技量もあったことが推測されることを指摘した。
※この研究は平成14年度科学研究費補助金(若手研究B)を受けて行ったものである。