ヤマモト アキコ    YAMAMOTO Akiko
   山本 晶子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/01
形態種別 大学・研究所等紀要
査読 査読あり
標題 馬瀬狂言資料の紹介(12)―「木実論」について―
執筆形態 単著
掲載誌名 学苑
掲載区分国内
出版社・発行元 昭和女子大学近代文化研究所
巻・号・頁 (951),64-83頁
著者・共著者 山本晶子
概要 馬瀬狂言の台本で、最も古い文化二(一八〇五)年の年記のある『狂言六義』の「木実論」を取り上げ、その位置づけについて報告した。併せて、馬瀬狂言資料中にもう一本現存する「木実論」の台本である『名取川 木実争 三人片輪 太皷次第一声』(馬瀬中林本とする)の詞章を併せて翻刻し、馬瀬狂言における本曲の変遷過程についても言及した。諸本の校異を調べた結果、和泉流山脇派の台本の中で、『狂言口授箋』・宗家系本とより近い関係にあることが認められた。今回の調査で、馬瀬狂言資料と関係の深い資料として、『狂言口授箋』を新しく指摘した。また馬瀬中林本は、馬瀬文化二年本に共通する詞章ながら、簡略化された形となっていること等を報告した。