イハラ トモアキ
IHARA Tomoaki
井原 奉明 所属
国際学部 英語コミュニケーション学科
文学研究科 英米文学専攻 博士前期課程
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「もの」と「こと」の形而上学 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学近代文化研究所 |
巻・号・頁 | (821),93-101頁 |
概要 | 日本語における「もの」および「こと」の概念を論じる。先行研究として廣松渉氏、木村敏氏の論考を取り上げ、「もの」と「こと」が存在論的に、また意識的に区別されることを明らかにした上で、両概念には形而上学的な区別もあると主張した。「もの」は、名指され、分節済の、それによって輪郭の明確な個々の存在をいうと同時に、記紀に見られるように、名辞以前・分節以前の、全にして一の形而上学的存在もまた「もの」と呼ばれる。また、「こと」も、意識化され、言語化された「こと」だけでなく、意識以前・言語超絶の、言語化しうる可能性だけをもった形而上学的な「こと」もある。後者の「こと」は存在創出・解体の双面性をもった働きであり、それを存在として物化して捉えたのが「もの」なのだと論じた。 |
ISSN | 1348-0103 |