マツナガ シノブ
MATSUNAGA Shinobu
松永 しのぶ 所属
人間社会学部 心理学科
生活機構研究科 心理学専攻
生活機構研究科 生活機構学専攻
生活心理研究所 所属教員
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 自閉症者の成人きょうだい―同胞との関係の変遷― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 小児の精神と神経 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本小児精神神経学会 |
巻・号・頁 | 53(3),245-257頁 |
著者・共著者 | 共著者:冨永恵美子・松永しのぶ |
概要 | 自閉症をきょうだいにもつ成人きょうだいのライフステージにおけるきょうだい関係の変遷ときょうだい関係に影響をおよぼす要因について検討することを目的に、自閉症者の成人きょうだい10名(男性4名、女性6名;24歳~53歳)に、半構造化面接を行い、質的分析を行った。その結果、きょうだいは、幼児期から同胞の障害に気づき、関わりの難しさを感じており、家庭内では世話役割を担っていた。学童期から思春期にかけては、きょうだい自身の世界が広がる一方、同胞に対する否定的感情も経験しやすい時期であった。思春期以降になると、同胞への客観的理解が深まり、青年期以降では、同胞との自発的な外出や情緒的な関わりが増えていた。現在は、同胞との関係を肯定的に受け止めている者がほとんどであった。きょうだい関係に影響をおよぼす要因として、同胞との共有体験と情緒的関わり、きょうだいに対する親の態度、ソーシャルサポート、社会的背景が示唆された。
(担当部分概要) 第二著者(本人)の指導のもと第一著者が作成した修士論文をもとに、修士論文では扱えなかったデータも含めて学術誌に見合うように全体を再構成した。 |