タカオ テツヤ    TAKAO Tetsuya
   高尾 哲也
   所属
食健康科学部 食安全マネジメント学科
 
生活機構研究科 生活科学研究専攻
 
国際文化研究所 所属教員
 
生活機構研究科 生活機構学専攻
 
女性健康科学研究所 所属教員
 
現代ビジネス研究所 所属教員
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/07
形態種別 その他
標題 良質なタンパク質と急性心筋梗塞発症の関係
執筆形態 共著
掲載誌名 畜産の情報
掲載区分国内
巻・号・頁 310,43-48頁
担当範囲 共同研究につき抽出不能
著者・共著者 木庭新治, 横田裕哉, 高尾哲也, 清水史子, 小川睦美, 小林洋一, 中嶋克行, 高田明和
概要 動脈硬化を予防・治療する食事として,脂肪制限食,炭水化物制限食,タンパク質制限食などが提唱されているが,その意義について,いまだ十分には解明されていない。急性冠症候群発症時のアミノ酸組成,脂肪酸組成を健康ボランティア男性と比較検討した。80歳未満の急性冠症候群連続患者94人(男性83人)と40歳以上の健康ボランティア男性25人の血中アミノ酸,脂肪酸組成を測定した。血漿中の脂肪酸をガスクロマトグラフィーで,アミノ酸を高速液体クロマトグラフィー質量分析計で測定した。総アミノ酸は両群間で同等であったが,必須アミノ酸が急性冠症候群で有意に低く,特に,リシン,メチオニン,トリプトファン,ヒスチジンが有意に低値で,フェニルアラニンが有意に高値であった。総コレステロールとLDLコレステロールは同等であったが,HDLコレステロールは急性冠症候群で有意に低値であった。脂肪酸組成では多価不飽和脂肪酸のアラキドン酸(AA)は両群で同等,急性冠症候群でエイコサペンタエン酸(EPA)が低値傾向,ドコサヘキサエン酸(DHA),EPAとDHAを併せたω3系多価不飽和脂肪酸濃度が有意に低値であった。脂肪や炭水化物の過剰摂取と動脈硬化との関連が注目されているが,魚介類や肉類に含まれる良質なタンパク質を摂取することが,致死性冠動脈疾患の発症予防に有益かもしれない。