シマタニ マキコ
SHIMATANI Makiko
島谷 まき子 所属
人間社会学部 心理学科
生活機構研究科 心理学専攻
生活機構研究科 生活機構学専攻
生活心理研究所 所属教員
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | コラージュの継続制作における心理過程 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 昭和女子大学生活心理研究所紀要 |
巻・号・頁 | 12,63-74頁 |
著者・共著者 | ◎石口貴子・島谷まき子 |
概要 | 継続的なコラージュ制作過程において制作者がどのような内的体験をしているのかについて検討した。研究にあたり、次の2つのリサーチクエスチョンを設定した。①コラージュ制作において、制作者はどのようなことを感じ、体験しているのか。②継続制作において、何がどのように変化するのか。同一対象者16名に対して、継続的に間隔を開けて3回のコラージュ制作を行った後、制作の体験について半構造化面接を実施した。面接の逐語データをグラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析し、37個のカテゴリーを抽出した。それらを9つの上位カテゴリーへまとめ、4つの制作変化パターンを見出した。さらにパターンごとのカテゴリー関連図を図示し、暫定的な制作過程モデルを提示した。本研究で見出された制作過程モデルは、先行研究と比較して類似した流れや気持ち・体験が見出されていることから、ある程度妥当性があると考えられる。また、制作者によっては、継続制作により、作品に表現される自己と制作に取り組む自分自身が変化してくる可能性が示唆され、佐藤(2001)、中島・岡本(2006)の結果を支持した。本研究は、今後の継続制作研究やコラージュ体験に関する研究において、意義のあるものだと考えられる。 |