カラスダニ トモコ
KARASUDANI Tomoko
烏谷 知子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
近代文化研究所 所属教員
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 『古事記』雄略天皇条の構成―若日下部王と赤猪子の伝承を起点に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学 近代文化研究所 |
巻・号・頁 | (891),1-16頁 |
概要 | 雄略記の冒頭に置かれた若日下部王への求婚譚と赤猪子伝承を起点として、雄略記の構成について考察した。若日下部王は雄略記の始まりと結びに登場し、老いた赤猪子に「身の盛り人」と称えられる。王は仁徳天皇の皇女として「高光る 日の御子」像を支え、雄略天皇の大后として時空を超越した祭政王として描かれる天皇像を支えている。『古事記』の雄略天皇条は二話一連の構成をとりながら、巡幸・国見・求婚・狩猟・新嘗という王者の祭政を描き、「やすみしし 我が大君」「高照らす 日の御子」の称詞によって地上と天上の権威を併せ持つ大王像を形成している。その姿は、古事記編纂を命じた天武天皇に通うことを述べた。 |