ワタナベ ユタカ
Watanabe Yutaka
渡邊 寛 所属
人間社会学部 心理学科
生活心理研究所 所属教員
職種
助教
|
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | NHK連続テレビ小説に表れる男性役割――時代的な変遷,登場人物の年代,女性主人公との関係性による差異―― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 社会心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 34(3),162-175頁 |
著者・共著者 | ◎渡邊寛・城間益里 |
概要 | 昨今,伝統的な性役割を否定する人が増加し,男性役割も多様化している。本研究は,男性役割の9側面を用いて,日本のテレビドラマである,NHK朝の連続テレビ小説(以下,朝ドラとする)における男性像に関して,時代的変化と登場人物の年代,女性主人公との関係性による差異を検討した。その結果,壮年男性では,60年代・70年代の「他者への配慮」から,80年代・90年代の「社会的地位の高さ」,00年代・10年代の「家庭への参加」へと変化した。若年男性では,90年代の「作動性の高さ」から,10年代の「女性への気遣い」へと変化した。このほか,女性主人公の夫・元夫や異性友人・恋人において,「女性的言動の回避」,「女性への優位性」,「女性への気遣い」が多く,女性主人公の兄弟や息子,隣人において「精神的・肉体的な強さ」や「強さからの解放」が多かった。日本における社会的変化を踏まえて,これらの結果が考察され,今後の展望が議論された。 |