フジシマ ヨシツグ
FUJISHIMA Yoshitsugu
藤島 喜嗣 所属
人間社会学部 心理学科
生活心理研究所 所属教員
生活機構研究科 心理学専攻
職種
教授
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発表年月日 | 2023/09/07 |
発表テーマ | 社会化に伴う社会的アイデンティティの共有と外集団成員の印象変容 |
発表学会名 | 日本社会心理学会第64回大会 |
主催者 | 上智大学 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2023/09/07~2023/09/08 |
発表者・共同発表者 | 岩田奈々・藤島喜嗣 |
概要 | 上位カテゴリー化を⾏うと外集団成員を社会的アイデンティティを共有する対象とみなし、評価が肯定的になることを検討した。都内⼤学⼈間社会学部に所属する⼼理学科以外の学⽣ 88 名が参加した。参加者を2 条件に無作為配置し、下位→上位条件では外集団成員として、上位→下位条件では内集団成員として⼼理学科の学⽣を想起させた。肯定、否定同数の14 の形容詞に、その⼼理学科の学⽣がどの程度当てはまると思うかを5 件法で尋ねた。次に、先程の学⽣を下位→上位条件では内集団成員として、上位→下位条件では外集団成員として捉えなおさせた。そのうえで、再び同じ形容詞を提⽰し、当該学⽣の印象を尋ねた。その結果、温かさ評定において、上位カテゴリー化による元外集団成員に対する印象が好転した。上位カテゴリー化によってかつての外集団が内集団に包含され、社会的アイデンティティが共有されたのだろう。このような過程は社会化過程の基底の⼀部と考えられ、差別対象の社会的包摂の基底をなすとも考えられる。 |