オオバ ミワコ
OHBA Miwako
大場 美和子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
職種
准教授
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発表年月日 | 2020/03/07 |
発表テーマ | 高齢者の想定外の言語行動に対する調整の分析-グループホームの外国人介護職員を対象に- |
発表学会名 | 社会言語科学会第44回研究大会 |
主催者 | 社会言語科学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 同志社大学 |
概要 | 本研究の目的は、グループホームで就労する外国人介護職員を対象に、高齢者の介助を行う際に、高齢者からの想定外の言語行動で介助の遂行が予測通りに進まなくなった際に、どのようなやりとりを通して調整していくのか、そこにどのような特徴があるのかを、会話データから明らかにすることである。調査では、早番8時間の音声を連続収集し、高齢者の想定外の言語行動として、(1)行為拒否、(2)変更・改善要求を複数含む談話を20例抽出し、高齢者と職員の発話に発話機能を付与し、やりとりのパターンを抽出した。分析の結果、(1)(2)ともに職員は、想定外の言語行動に対し、高齢者の意志を承認したり確認したりする発話を行った上で、高齢者の意志に合わせるように現行の介助を提案するパターンが観察された。また、「ごめんね」と謝罪表現を多用して高齢者のフェイスに配慮しつつ、理由とともに介助の調整の提案を行うパターンも観察された。
新型コロナウイルス感染防止ため、予稿集発行により発表成立とみなす特別措置となった。 |