オオバ ミワコ    OHBA Miwako
   大場 美和子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
   職種
准教授
発表年月日 2022/03/04
発表テーマ 認知症グループホームにおける介助の業務と談話の分析 -在住外国人と技能実習生を対象に-
発表学会名 社会言語科学会第46回大会
主催者 社会言語科学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 オンライン
開催期間 2022/03/03~2022/03/05
発表者・共同発表者 大場美和子・吉田輝美
概要 本研究の目的は、認知症高齢者グループホームで就労する外国人介護人材を対象に、どのような介助の業務を行い、その業務において、研修の1つである介護技術講習会の介助の談話がどのように出現するのかを明らかにすることである。この際、長期日本在住の外国人と来日直後の技能実習生の就労場面に着目する。データは、2名の就労場面(早番、遅番)の音声と参与観察で、分析では2名が実際に行った介助の業務を記述し、介助の談話を抽出し、「介助の動作の型」(大場美和子2019)の認定を行った。まず、介助の業務の分析より、2名ともに、全ての介助の業務を行っており、介助の談話の型の出現も観察された。次に、介助の談話の型の分析より、介助の動作の型の構成要素は、実際の就労場面でもほぼ保たれて出現する傾向が見られた。ただし、発話機能は同じでも表面上の表現が、簡略化されたり異なったりすることもあり、研修と現場が異なるという認識につながりうる要因の1つであると考えられる。介護技術の指導の際には、介助の動作の型が、実際の介護の就労場面でどのような表現となって出現しうるのかを示すことが考えられる。