ウガイ サチエ    ugai sachie
   鵜飼 祐江
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「「児」と呼ばれた紫の上」
執筆形態 単著
掲載誌名 「東京女子大学日本文学」第104 號、69 頁-85 頁
掲載区分国内
出版社・発行元 東京女子大学学会日本文学部会
巻・号・頁 (104),69-85頁
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 鵜飼祐江
概要 若紫巻で紫の上に用いられる「児(ちご)」という呼称は、『源氏物語』においては、嬰児に用いられる呼称であり、このとき十歳である紫の上にはふさわしくない。
この年齢にそぐわない呼称が源氏によって選び取られたのには、一つは、日々の生活に鬱屈していた源氏が、少女に「児」とでも呼びたいような純粋さや力強さを感じ、その「児」によって癒やされることを求めていたからであり、一方で、憧れの藤壺のように育てるための「児」として見つめていたためであると考え
る。