ヤマダ ナツキ
YAMADA Natsuki
山田 夏樹 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
近代文化研究所 所属教員
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/12 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 語り得ない「自意識」―中島敦「山月記」における告白の矛盾 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学芸国語教育研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 東京学芸大学国語科教育学研究室 |
巻・号・頁 | (23),21-32頁 |
概要 | 変身によってもたらされる虎の身体を、単なるメタファーと捉えた時点で、読者は、李徴の告白の理想的な聞き手としての袁傪の役割を受け容れることとなり、同時に李徴の告白の論理をも受け容れることとなるが、そこで、その告白の論理の根底に存在する、人間の身体(人間性)/虎の身体(人間性の欠如)という強固な二元論の図式が孕む矛盾をまず指摘した。その上で、そうした矛盾の中で〈近代的自我〉、「自意識」を捏造していく李徴のあり方について論じていったものである。 |