ヤマダ ナツキ    YAMADA Natsuki
   山田 夏樹
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
近代文化研究所 所属教員
   職種
准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/08
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 三島由紀夫「鏡子の家」における現在性―「時代の壁」の解体
執筆形態 単著
掲載誌名 文学・語学
掲載区分国内
出版社・発行元 全国大学国語国文学会
巻・号・頁 (216),26-38頁
概要 従来、三島由紀夫「鏡子の家」(1959)は、「時代」を空白として描く、他者不在の作品と批判されてきた。しかし実際には本作が、作中で登場人物が示す、戦後を「時代の壁」と捉えるあり方―実態は、戦後の安定への絶望であり信頼―や、そうした「時代の壁」に耐えかねるかのように起こされた三島の囚われた自決(1970)を超えた、2000年代以降にも射程の及ぶ、現在の視点を示すものとなっていることを検証した。