ヤマダ ナツキ
YAMADA Natsuki
山田 夏樹 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
近代文化研究所 所属教員
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/11 |
形態種別 | 単行本 |
標題 | 作家/作者とは何か―テクスト・教室・サブカルチャー |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 和泉書院 |
著者・共著者 | 共編著:日本近代文学会関西支部
日比嘉高、北川扶生子、木村功、中村三春、内藤由直、田口律男、小平麻衣子、野崎歓、宮薗美佳、寺田守、清水良典、禧美智章、奈良崎英穂、山田夏樹、大橋毅彦 |
概要 | 担当範囲
創造される「私」(「作者」)―さくらももこ作品における「神」と〈笑い〉 (227~245頁) さくらももこ作品の変遷が、一見、ポストモダンの「データベース消費」の構造を体現するかのように作品を変容させていきながらも、そうした消費の構造自体を批判的に批評し、結果的に読者(消費者)を統括していく強固な「私」(「作者」)のあり方が創造され続けることとなっていることを論じたものである。具体的には、全てを〈笑い〉に還元しようとする批評的な姿勢自体が、相対主義の果てに、文字通り作品名(「神のちからっ子新聞」)と同様の「神(のちから)」となってしまう際、現在、インターネット上に溢れる言説などと同種の閉塞感をもたらす問題性を有することともなるということを検証していった。 |