ウエマツ ヨウコ    UEMATSU Yoko
   植松 容子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
国際文化研究所 所属教員
 
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
   職種
准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/07
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 韓国語母語話者、中国語母語話者の「勘どころ」を押さえた記述とは―「スルようになる」を例に
執筆形態 単著
掲載誌名 日本語/日本語教育研究
掲載区分国内
出版社・発行元 日本語/日本語教育研究会
巻・号・頁 (8),37-52頁
概要 本稿は、学習者の母語により「勘どころ」(白川2002)を抑えた文法記述が異なるということを、学習者の母語との対照分析、学習者の書き言葉データ・話し言葉データにおける使用状況分析に基づいて論じたものである。韓国語は「ようになる」に相当する形式(ge-doeda)が存在するため過剰使用が起こりやすい。したがって、"ge-doeda" では言えるが「ようになる」では言えない場合の例示が必要になる。一方、中国語には「ようになる」に相当する形式がないため、非用が起こりやすい。したがって、副詞(例「だんだん」)の付加だけでは変化は表せないこと、「始める」や「ている」と「ようになる」との違いを明示し、非用を未然に防ぐための記述が必要になる。