カノウ テルマサ
KANOH Terumasa
加納 輝尚 所属
グローバルビジネス学部 会計ファイナンス学科
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 確定決算主義におけるわが国中小企業会計について -収益認識基準を中心に - |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 租税実務研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 租税実務研究学会 |
巻・号・頁 | (13),33-47頁 |
概要 | 新収益認識基準は、従来の実現主義の原則と矛盾するものではなく、収益認識に係る会計処理の新たな原則となるものではない。しかし、確定決算主義における中小企業会計に関し、税法上の節税目的で企業利益が調整される可能性を考えた場合の新収益認識基準の部分的な採用が、果たして中小企業にとっての公正処理基準といえるのか疑問である。新収益認識基準が資産・負債アプローチに立脚し、中小会計要領が収益・費用アプローチに立脚するという点からも不整合といえる。また、本稿で取り上げたケースで求められるような処理は「簡便な会計処理」とは言い難く、確定決算主義のもとで中小企業の計算書類、会計帳簿の信頼性及び記帳の適正性を担保するためには、税理士や公認会計士の監査を活用するなどの必要性が高くなると思われる。 |