イトウ ミカ
ITOH Mika
伊藤 美香 所属
食健康科学部 管理栄養学科
女性健康科学研究所 所属教員
研究支援機器センター 所属教員
職種
専任講師
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | ベトナム出土の麻繊維の新しい鑑別法―ドンソン文化時代の大麻と苧麻― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 昭和女子大学国際文化研究所紀要 世界遺産10周年記念ホイアン国際シンポジウム報告集 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学国際文化研究所 |
巻・号・頁 | 14,151-164頁 |
著者・共著者 | 小原奈津子(昭和女子大学生活科学部環境デザイン学科) |
概要 | ベトナムの強酸性土壌から出土したドンソン文化時代(1B.C.頃~4A.C.頃)のミイラに使用されていた3種類の布片について、市販の麻繊維やベトナムに現存している自生植物繊維を標品として繊維鑑別を試みた。土壌が硫酸を5%から40%含むpH3以下の湿潤した地質であったため、出土した布片は織物形状を維持した状態で発掘された。布片は肉眼および低倍率の形態観察においては非常に状態良く保存されているように見られたが、高倍率で単繊維を観察すると、繊維の原形を推測することが困難なほど劣化が進行していた。そこでまず、織組織や糸の構造、繊維幅の計測、Twist-Test、フロログルシノール塩酸溶液による染色性を調べた。さらに、フーリエ変換赤外分光(FT-IR)分析によるリグニン、ペクチン、セルロースなどに由来するピーク強度比からセルロース系繊維を特定することを試みた。また、標品を土中に包埋して人工的に劣化を進行させ、その試料についても同様の測定・解析を行って劣化によるスペクトル変化を検討した。 |
ISSN | 1341-0431 |