イトウ ジュン    ITOH Jun
   伊藤 純
   所属
人間社会学部 福祉社会学科
 
女性文化研究所 所属教員
 
現代ビジネス研究所 所属教員
 
生活機構研究科 福祉社会研究専攻
 
生活機構研究科 生活機構学専攻
 
福祉社会・経営研究科 福祉共創マネジメント専攻
   職種
教授
発行・発表の年月 2005/09
形態種別 学術雑誌
標題 高齢者ソーシャル・サービスと「新家事労働」・「新家計支出」に関する研究(博士論文)
執筆形態 単著
掲載誌名 博士論文 全232頁(昭和女子大学大学院生活機構研究科に提出)
概要 (全体概要)本論文は高齢者福祉施策の国際的な到達点から、日本における高齢者の経済状態及び高齢者保健福祉サービス利用におけるジェンダー課題を政府統計の分析・加工によって客観的に把握し、その上で高齢社会における「生活の社会化」の新たな局面を「高齢者ソーシャル・サービス」(高齢者福祉・生活支援サービスのことを指す)という観点から取り上げて実証的・理論的に考察したものである。本研究の独自性は、社会福祉の一分野である高齢者福祉のテーマを扱いながら、生活科学の中の生活経営学で蓄積されてきた「生活の社会化論」や「家事労働論」を発展させ、かつ経済統計学の最新の到達点であるいくつかの手法を組み合わせたという点である。特に、介護保険サービス及び関連諸制度の利用過程で発生する「新家事労働」及び「新家計支出を」の把握と理論化により、従来の「生活の社会化」論の発展に寄与することができたと考える。
また、高齢者ソーシャル・サービスを「生活の社会化」の一つとして位置づけ、その提供者と利用者との相互関連の実態を明らかにしたことにより、契約利用制度の導入と福祉サービス提供主体の多元化という新たな事態に対応する福祉サービス利用者の広義の「生活福祉経営能力」の必要性を導き出された。
論文は序章に続く第Ⅰ部「日本における高齢者ソーシャル・サービス利用者と提供者の実態―関連政府統計の利用から―」(第1章、第2章、第3章)、第Ⅱ部「高齢者ソーシャル・サービスと『新家事労働』・『新家計支出』に関する理論的考察」(第4章、第5章)と終章で構成されている。
(主査 伊藤セツ教授、副査 秋山智久教授、芦川智教授、荒又重雄北海道大学名誉教授)