フジサワ タダモリ
FUJISAWA Tadamori
藤澤 忠盛 所属
環境デザイン学部 環境デザイン学科
国際文化研究所 所属教員
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 人口減少率の激しい市町村における都市のコンパクト化
まち・ひと・しごと創成総合戦略を基軸として |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 芸術工学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 芸術工学会 |
巻・号・頁 | NO80(MAR30),55-62頁 |
概要 | 社人研の予測によると人口減少の波は止められない。そして、人口減少が進む中では都市のコンパクト化が重要だと考
えられる。しかしながら、都市のコンパクト化とは、実際にどのように何をすることなのかなど曖昧な点は多いのが現状 である。本研究では、人口減少が激しい市町村における現状のコンパクト化計画と、コンパクト化計画をいち早く打ち出 し、実際に都市のコンパクト化計画を実行に移している夕張市とのコンパクト化計画の比較検証を行うことで、人口減少 が激しい市町村におけるコンパクト化計画の現状を把握すると共に、人口減少が激しい市町村におけるコンパクト化計画 のプライオリティを導き出すことを目的とする。 まず、全国の市町村を対象として、2010 年の人口と2040 年の予測人口からそれぞれの市町村の人口減少率を算 出し、最も人口減少率が高い30 市町村を抽出した。そして、それら30 市町村の「市町村まち・ひと・しごと創成総合戦略」 (注1)(以下、創生総合戦略)を調査し、「コンパクト化」(「コンパクト」のみも含む)や「小さな拠点づくり」の記載およ び計画の有無を調査した。その後、「コンパクト化」を積極的かつ計画的に進めてきた夕張市の計画を基軸とし、「コンパクト」の記載のあった市町村の計画との比較検証を行った。結論としては、創生総合戦略の中に「コンパクト」という 文言を用いた市町村は、人口減少が激しい30 市町村の中において夕張市を除くと4市町村のみであった。また、夕張市 との比較検証によって、それらの4市町村は夕張市のように市街地を積極的(計画的)に縮退(集約)させ、「都市イン フラ」「拠点」「交通」の3側面にわたって総合的に政策を進める計画とは必ずしも言えないものの、どれもが「拠点」を 基軸としたコンパクト化計画となっていることがわかった。 |