タケナカ ケイスケ    Takenaka Keisuke
   竹中 啓介
   所属
人間社会学部 福祉社会学科
   職種
特命准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 重度の失語がある人とのコミュニケーションにおける会話技術講習の効果:情報伝達実験の会話分析による定量的検討.
執筆形態 共著
掲載誌名 コミュニケーション障害学
掲載区分国内
巻・号・頁 30(3),133-140頁
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 竹中啓介,吉野眞理子
概要 本研究は重度の失語のある人とのコミュニケーションに必要な会話技術講習を対話者に行い、情報伝達実験を通じてその効果を検討することを目的とした。実験は、失語のある人8名と対話者8名を対象に8組のペアを構成し、失語のある人が見た動画の内容を対話者が聞き取る形式で5回行った。実験1・2の後、全対話者に対し会話技術講習を実施した。実験1~3は同じペアで行い、実験4は各ペアの組み合わせを入れ替えた。実験5は講習の約2~3週間後に実験1~3と同じペアで行った。データは会話分析を用いて文字化し、伝達率と会話技術の出現頻度の変化を分析した。講習後では伝達率、筆記および選択質問の会話技術の使用が増加し、「誰が」、「どこで」等の質問が減少した。これらは相手が異なっても同様で、約2~3週間後も効果が持続していた。これらの結果から会話技術講習は、重度の失語のある人とのコミュニケーションを改善させると考えられた。