ヤマモト アキコ
YAMAMOTO Akiko
山本 晶子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 馬瀬狂言資料の紹介(14)―「棒縛」について〈1〉― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (969),12-25頁 |
概要 | 馬瀬狂言の「棒縛」について、現存する台本を分析し、本曲がどのように伝承されてきたのかを追究した。馬瀬狂言保存会所蔵の台本〈A『六義 棒縛』・B『鬼瓦の外八番』・C『地蔵舞・茶壺・棒縛・寝音曲』の三本の内、本稿では、馬瀬A本・馬瀬C本の位置づけについて検討した。結果として、馬瀬A本の展開は、和泉流山脇派諸本と共通するものの、詞章や展開の一部が省略される等で、狂言大全集に近似する箇所が散見された。但し、狂言大全集に認められる独自部分は馬瀬A本には認められなかった。一方、馬瀬C本は、大蔵虎寛本と共通する詞章を有しており、馬瀬狂言と大蔵流との関わりを示す資料であることを確認した。馬瀬狂言の現行本では、終曲部の謡に大蔵流の詞章が用いられており、そのこととの関連が推測される。 |