ヤマモト アキコ    YAMAMOTO Akiko
   山本 晶子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2023/03
形態種別 大学・研究所等紀要
査読 査読あり
標題 「馬瀬狂言資料の紹介(15)―「棒縛」について〈2〉―」
執筆形態 単著
掲載誌名 『学苑』
掲載区分国内
巻・号・頁 (972),1-21頁
概要 本稿では、前稿に引き続き、馬瀬狂言の「棒縛」の台本の中で、馬瀬B本(『鬼瓦の外八番』)と馬瀬現行本の位置づけについて考察した。これまで馬瀬狂言の詞章が江戸後期の和泉流山脇派の詞章に近いことを報告してきたが、本曲では、馬瀬B本と馬瀬現行本が野村又三郎派の詞章と最も近い関係にあることが認められた。この結果、馬瀬A本、馬瀬B本、馬瀬C本と、それぞれ特徴を持つもので、複数の系統の詞章が馬瀬狂言に伝えられていたことが明らかになった。その中で、馬瀬現行本は、馬瀬B本に通じる野村又三郎派の詞章を伝承しつつも、馬瀬独自の工夫が加えられていたことを明らかにした。