フクダ ジュンコ
FUKUDA Junko
福田 淳子 所属
人間社会学部 現代教養学科
近代文化研究所 所属教員
生活機構研究科 福祉社会研究専攻
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/02 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「「本因坊名人引退碁観戦記」から小説『名人』へ―川端康成と戦時下における新聞のメディア戦略―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 「学苑 人間社会学部紀要」 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (904),52-67頁 |
概要 | 川端康成の小説『名人』は、昭和13年6月26日から12月4日まで約半年間にわたって行われた本因坊秀哉名人引退碁の観戦記を素材に書かれた作品である。「引退碁観戦記」は「東京日日新聞」・「大阪毎日新聞」の夕刊に、昭和13年7月23日から9月6日までと、11月30日から12月28日まで、64回にわたって独占掲載されたもので、川端の文章とともに、呉泉(呉清源)六段の解説と棋譜が同時に掲載された。『名人』の素材として重要な意味を持つにもかかわらず、「引退碁観戦記」そのものについては殆ど研究されていない。「引退碁観戦記」の掲載が昭和13年、すなわち戦時の新聞というメディアであったことに注目し、引退碁が持つ意味や川端が観戦記を担当することになった経緯など、同時代的な事実関係を整理し、『名人』執筆に至るまでの背景を考察した。 |