教員情報 | 昭和女子大学

マツザワマサコ MATSUZAWA Masako 松澤正子所属人間社会学部心理学科生活心理研究所所属教員生活機構研究科心理学専攻生活機構研究科生活機構学専攻職種教授
言語種別	日本語
発行・発表の年月	2023/03
形態種別	大学・研究所等紀要
査読	査読あり
標題	母親における乳児感情の読み取りと育児不安の関連―愛着スタイル及び抑うつによる前頭前野機能低下の影響―
執筆形態	単著
掲載誌名	昭和女子大学生活心理研究所紀要
掲載区分	国内
巻・号・頁	25,1-9頁
著者・共著者	松澤正子
概要	母親の育児不安と乳児感情を読み取る際の傾向との関連について、前頭前野の活動性の影響を検討した。乳幼児を養育中の母親23名を対象に、乳児感情の読み取り課題を行い、その際の前頭前野の活動を近赤外分光法（NIRS）で計測した。また、育児不安、愛着スタイル、および抑うつ傾向の測定のための質問紙にも回答した。その結果、不安定な愛着スタイルの母親や抑うつ傾向の母親ほど育児不安が高いことが示された。不安定な愛着スタイルの母親では、ポジティブ表情とネガティブ表情が両方みられる写真を見たときに、ネガティブ感情に注目する傾向がみられた。乳児感情を読み取る際の前頭前野の活動は、抑うつ傾向が高い母親ほど弱い傾向があった。前頭前野の活動の弱さは、乳児の表情に含まれる弱いネガティブ感情の無視と関連していた。