カネコ ヤヨイ
KANEKO Yayoi
金子 弥生 所属
国際学部 英語コミュニケーション学科
女性文化研究所 所属教員
文学研究科 英米文学専攻 博士前期課程
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
近代文化研究所 所属教員
職種
教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/04 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 『ノーサンガー・アビー』とジェイン・オースティン |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学近代文化研究所 |
巻・号・頁 | (986),70-80頁 |
概要 | 『ノーサンガー・アビー』のヒロイン、キャサリン・モーランドは女性としてのたしなみや振る舞いを持ち合わせぬヒロインらしからぬヒロインとして登場する。オースティンは、本作品において、ゴシック・ロマンスしか読まない人物とそうではない人物を描き分けている。つまり作者は、イザベラのようにスリルとサスペンスという娯楽に主眼を置いたゴシック・ロマンスしか読まない女性とは異なり、キャサリンを人間性を追究する小説を読み、ティルニー兄妹との交際を通して、自らの無知を知ることで人間的に成長させている。オースティンはこのようなヒロインを創作し、自分の気持ちを率直に表現させることでマナーズを通したリアリズムの視点から小説を構築するスタイルを築いたことを明らかにした。 |