タカオ テツヤ
TAKAO Tetsuya
高尾 哲也 所属
食健康科学部 食安全マネジメント学科
生活機構研究科 生活科学研究専攻
国際文化研究所 所属教員
生活機構研究科 生活機構学専攻
女性健康科学研究所 所属教員
現代ビジネス研究所 所属教員
職種
教授
|
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | タケパルプから得たセルロースナノファイバーの安全性評価:微生物を用いる変異原性試験,マウスリンフォーマTK試験,小核試験およびラットへの90日間摂取試験 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 紙パ技協誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 75(11),1018-1050頁 |
担当範囲 | 共同研究により抽出不能 |
著者・共著者 | 下川知子, 眞柄謙吾, 池田努, 林徳子, 小川睦美, 高尾哲也, 中山榮子 |
概要 | タケのなかでも,モウソウチク(Phyllostachys edulis)は成長が早く,循環再利用に適した資源である。食素材への適用も可能なモウソウチクの利用を目指し,ソーダ蒸解によって製造したタケパルプから酵素・湿式解砕法を用いてセルロースナノファイバー(CNF)を調製した。このタケCNFは,食品添加物として認められている微小繊維状セルロースよりもナノ化が進んでおり,規格への適合を試験した結果,微小繊維状セルロースの範疇には収まらないことが明らかとなった。そのため,微生物を用いる変異原性試験,in vitroマウスリンフォーマTK(チミジンキナーゼ)試験およびチャイニーズハムスター肺由来細胞(CHL/IU)を用いたin vitro小核試験を実施し,このタケCNFに変異原性のないことを確認した。さらに,1wt%のタケCNF懸濁液を用いて,ラットに対する90日間の反復経口投与毒性試験を実施し,長期摂取可能であることを確認した。90日間の投与期間を通じて,いずれの投与群においても死亡例は認められず,一般状態,尿検査および眼科学検査において被験物質投与による影響は認められなかった。また,投与期間終了後に実施した血液学的検査,血液生化学的検査,器官重量測定,剖検および病理組織学的検査においても,被験物質投与による影響は認められなかった。雌雄共にいずれの投与群においても被験物質投与による毒性は認められなかったことから,本試験条件下における無毒性量(NOAEL)は,雌雄共に200mg/kg/day以上と判断した。 |