マツノ タカノリ    MATSUNO Takanori
   松野 隆則
   所属
人間社会学部 心理学科
 
生活心理研究所 所属教員
 
生活機構研究科 心理学専攻
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2023/03
形態種別 大学・研究所等紀要
査読 査読あり
標題 空腹状態が食品および非食品の購買意思決定に及ぼす影響
-模擬オンライン購買場面での商品提示による検討-
執筆形態 共著
掲載誌名 昭和女子大学生活心理研究所紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 25,11-18頁
担当範囲 研究の統括指導および論文執筆(全体)
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 松野隆則・柳橋美月
概要 空腹が食品および非食品の購買意思決定に影響するかどうかを検討するため、ネットショッピングの状況を模したオンライン実験を実施した。実験には74名の女子大学生が参加し、報告された空腹感と直近の食事後の経過時間から、空腹状態に関する2つの群に分けられた。
 実験では、4点の食品項目と4点の非食品項目の画像と商品説明が1点ずつ画面に提示され、提示された項目に対する購入欲求の評定と購買意図の判断が求められた。
 空腹群の参加者は非空腹群の参加者と比べて、食品項目に対する購入欲求と購買意図がより高いことが示された。これに対して、非食品項目に対する購入欲求と購買意図においては空腹群と非空腹群の間に統計的に有意な差が認められなかった。とはいえ、佐々木(1984)のREC scaleにおける購買態度の情緒性次元での個人差は、空腹条件においてのみ、食品項目の購買意図だけでなく非食品項目の購買意図との間でも正の相関を示していた。
 以上の結果に関する理論的および実践的含意が論じられている。