コハラ ナツコ
KOHARA Natsuko
小原 奈津子 所属
環境デザイン学部 環境デザイン学科
国際文化研究所 所属教員
生活機構研究科 生活機構学専攻
生活機構研究科 環境デザイン研究専攻
職種
特任教授(準常勤)
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | ベトナム南部に伝わる黒檀の実で染色した絹布の特徴 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 繊維製品消費科学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本繊維製品消費科学会 |
巻・号・頁 | 60(9),711-721頁 |
担当範囲 | 共同研究につき抽出不可 |
著者・共著者 | 小原奈津子,細谷美帆,下村久美子 |
概要 | 黒檀の実を用いた伝統的な染色技法は非常に長い時間と労力がかかるものであるため,ベトナムではタンチャウの一軒の工場のみが行っている.しかしこの伝統的な手法で染色された絹布は,なめらかで光沢が強く,ドレープが美しい点が外観上の特徴であり,その織物特性も未染色絹布とはかなり異なっていた.すなわち,未染色絹布に比べて,引張り,曲げ,せん断および圧縮変形においてかたく,弾性度も低かった.また,通気性や保温性も低いことが明らかとなった.このような性質をもたらした要因は,染色布の質量が原布の2倍になるまで重ね染めをすることにより染料が厚く繊維表面に付着し,その結果繊維や糸が太くなり,織り糸間も密になったことにあった.またなめらかで強い光沢を有する表面特性は染色過程で布を繰り返し叩くことで生み出されたと考える. |