カラスダニ トモコ    KARASUDANI Tomoko
   烏谷 知子
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
 
近代文化研究所 所属教員
 
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
   職種
教授
発行・発表の年月 1991/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 大御葬歌の原義と葬歌転用の要因について
執筆形態 単著
掲載誌名 学苑
出版社・発行元 昭和女子大学近代文化研究所
巻・号・頁 (617号),54-66頁
概要 景行記の大御葬歌(第三四番~三七番)は、恋歌の原義を持ち、「なづきの田」・「浅小竹原」・「海」・「浜つ千鳥」の語句の背景にある農業信仰によって結びついている。歌謡に穀霊の生と死の儀式に関わる場がよみこまれていること、またこれらの場が、死者がこの世からあの世へ向かう道行きを連想させたために、大御葬歌の名をもって称せられたと思われる。海河をなずみながら恋人を訪ねていく対象が死者に関わりつつ、その死者の霊魂を追いかける行為に置き換えられ、やがて葬歌に転用されたと思われる。