イケガミ シンペイ    IKEGAMI Shimpei
   池上 真平
   所属
人間社会学部 心理学科
 
生活心理研究所 所属教員
   職種
准教授
発表年月日 2017/10/09
発表テーマ 大学生親子ペアデータによる親離れ・子離れと関連要因の検討(2)―親と子の「親離れ」「子離れ」認知による自立的・肯定的親子関係認知の差―
発表学会名 日本教育心理学会 第59回総会
主催者 日本教育心理学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 名古屋
発表者・共同発表者 水本深喜・高田治樹・正木澄江・池上真平
概要 本研究の目的は,母子ペアデータを用い,親離れ・子離れ認知が,青年期後期の子と親の自立的・肯定的関係性認知にどのように関わり,親子間でどのようにズレているのかを明らかにすることであった。大学生とその母親77ペアが質問紙調査に参加した。分析の結果,子は母親が捉えているほどには「親との信頼関係」を築いていると感じていなかった。また,子は,母親の認識よりも「親の分離不安」を強いと感じていた。母子での「関係満足感」は,母親より子で高かった。子が「親は子離れしている」と認識すると,認識していない群よりも,「親との信頼関係」を築いていると感じていた。子が「親は子離れしていない」と認識している群では,「親の自律性非援助」「子の支配」といった母親からの統制的関わりを子は母親が認識するよりも強く認識していた。子が「親は子離れしている」と認識している群では,子は母親よりも母子関係に満足していた。これらのことから,子が「親は子離れしている」という認知は,母子関係に重要な役割を果たすと考えられた。