イワヤマ タカユキ
IWAYAMA, Takayuki
岩山 孝幸 所属
人間社会学部 心理学科
生活心理研究所 所属教員
職種
助教
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発表年月日 | 2023/09/16 |
発表テーマ | 「生きづらさ」は問題の個人化を促しているのか? ――計量テキスト分析を用いた新聞記事における心理主義的用語との対比から―― |
発表学会名 | 日本心理学会第87回大会 |
主催者 | 公益社団法人 日本心理学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 神戸国際展示場 |
開催期間 | 2023/09/15~2023/09/17 |
発表者・共同発表者 | 岩山 孝幸・渡邊 寛 |
概要 | 「生きづらさ」という言葉は2000年代以降,さまざまな領域で使われるようになった曖昧な概念であり明確な定義がない。社会学的な視点から「個人化した社会からの漏れ落ちの痛み」と定義されることもあるが量的研究は少ない。新聞記事の分析から,社会的な背景と関連しながら「生きづらさ」が問題として認識されてきたことが示唆されるが,その関連については十分に検討されていない。本研究では心理主義的な用語と比較しながら,「生きづらさ」が問題の個人化を促しているかを明らかにするために,新聞記事の計量テキスト分析を行った。 朝日新聞の1984年8月15日から2022年5月31日までの記事14,631件を対象に分析を行った結果,「心-傷」という表現の使用が減少し,対照的に「生きづらさ」の出現が増えていた。また,「生きづらさ」は当初,曖昧ながらもさまざまな社会的な困難を表現する言葉として使われていたが,徐々に個人が抱える問題や支援の対象として認識されるようになっていることが示された。今後は,個人の言説にも着目した分析が必要である。 |
researchmap用URL | https://confit.atlas.jp/guide/event/jpa2023/subject/1P35-48-10/classlist |