ヤマダ ナツキ
YAMADA Natsuki
山田 夏樹 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
近代文化研究所 所属教員
職種
准教授
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発表年月日 | 2014/06 |
発表テーマ | 「分身」としての主人公―さくらももこ作品における〈笑い〉の変容 |
発表学会名 | 日本近代文学会関西支部2014年春季大会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 奈良大学 |
概要 | 作者が自身をキャラクター化して描く方法は太宰治作品などにも見られるように珍しいものではないが、ここでは、1980年代以降「エッセイマンガ」という形式が急増したことへの注目を起点とし、具体的にはさくらももこ作品の変遷を追うことを通して、そこで実際には、「私」(「作者」)という存在自体が後退し狂言回し化し、同時に、従来の「エッセイ」とは異なり徐々に虚実という枠組み自体をも融解させる方法がとられていることを検証していった。更に加えて、それらが結果的に〈笑い〉に奉仕するものとして描かれていることにうかがえるように、そうした方法自体が全て相対化されるという批評的な構造となっていることについても考察していったものである。 |