フジシマ ヨシツグ    FUJISHIMA Yoshitsugu
   藤島 喜嗣
   所属
人間社会学部 心理学科
 
生活心理研究所 所属教員
 
生活機構研究科 心理学専攻
   職種
教授
発表年月日 2015/09/22
発表テーマ 計画立案時の知識活性化に時間的距離が及ぼす影響
発表学会名 日本心理学会第79回大会
主催者 日本心理学会・名古屋大学
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 愛知県名古屋市:名古屋国際会議場
概要 本研究は、計画立案時に用いられる解釈レベルが計画立案対象との時間的距離によって異なるかを反応時間から検討した。計画立案後に測定する特性語への反応時間は、近い将来よりも遠い将来の計画時に短くなるだろう。他方で、行動語への反応時間は遠い将来よりも近い将来の計画時に短くなるだろう。また、自己に関するプライミングを受けた場合、受けない場合よりも反応時間が短縮されると考えられる。女子大学生61名に対し、語彙判断課題を行い、特性語、行動語に関する反応時間を測定した。その後、時間的距離が異なる場面想定を行い、その後あらためて語彙判断課題を行った。その結果、時間的距離はターゲット語との交互作用効果を示さなかった。自己プライムは、特性肯定語の活性化を抑制する一方、行動肯定語の活性化を促進していた。計画立案時には、自己の特性ではなく、自己の行動を含む具体的エピソードの想起が促されるのかもしれない。また、特性肯定語は中性プライム時にこそ活性化していた。計画立案時には、目標やカギとなる特性の理想となるイメージが活性化したのかもしれない。