フジシマ ヨシツグ    FUJISHIMA Yoshitsugu
   藤島 喜嗣
   所属
人間社会学部 心理学科
 
生活心理研究所 所属教員
 
生活機構研究科 心理学専攻
   職種
教授
発表年月日 2021/09/01
発表テーマ 日本心理学会と日本社会心理学会における大会発表論文の系統的レビュー:2013年と2018年の社会心理学系の発表を対象に
発表学会名 日本心理学会第85回大会
主催者 明星大学
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 東京都
発表者・共同発表者 平石界・三浦麻子・樋口匡貴・藤島喜嗣・中村大輝・須山 巨基
概要 心理学研究の低い再現性が指摘されてから約10年が経過した。その原因の1つとして、斬新で有意な研究を好むジャーナルによる出版バイアスが指摘されてきた。しかし、そもそも心理学界には斬新で意外性のある有意な結果を重視する文化があり、編集者や査読者もそれに倣ってきたという理由もありうる。この問題を検討するために、日本心理学会ならびに日本社会心理学会の年次大会における発表論文のメタ分析を実施した。大会発表論文で報告されたp値の分布を見ることで、査読が存在しない状況下で、研究者による自発的な出版バイアスが生じてきたか検討した。対象は2013年と2018年の社会心理学系の実験研究とした。総じて出版バイアスを明示的に示す証拠は得られず、学会発表レベルにおいては比較的誠実に研究報告がなされてきたことを示唆していた。