フジサワ タダモリ
FUJISAWA Tadamori
藤澤 忠盛 所属
環境デザイン学部 環境デザイン学科
国際文化研究所 所属教員
職種
准教授
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発表年月日 | 2020/09 |
発表テーマ | カンボジアプノンペン中心市街地における地域地区創成の基礎調査―ドンペン地区北部のコロニアル建築と都市開発調査― |
発表学会名 | 日本建築学会全国大会2020 |
主催者 | 日本建築学会 |
学会区分 | 国際学会 |
発表形式 | 抄録のみ |
単独共同区分 | 単独 |
発表者・共同発表者 | 藤澤忠盛 |
概要 | 近年カンボジアは首都プノンペンを中心に急速な人口増加と経済発展がおこり、それに伴い計画性の乏しい乱立した都市開発が行われている。その結果,都市景観の悪化、歴史的建造物の破壊、観光的資源の損失、地域・風土性のノスタルジー紛失など様々な問題が生まれている。また現在プノンペンの交通インフラは数か月前に空港から市内に直通電車が走り始めたばかりであり、市内バスに至っては日本の中古バスが寄付され、市内巡回をさせている。信号は訪れるたびに日本からの寄贈品が増えているがツクツク・バイク・車による交通渋滞は都市を麻痺させており、これらも計画性の乏しい都市開発による弊害と考えられる。プノンペンの乱立した開発が今後も続くことで、世界の他都市との差別化は難しく、風土性の乏しい「個性のない都市」となる可能性を秘めている。経済成長による発展は望むところであるが、計画性の乏しい都市開発では魅力的な都市創成を行うことは困難を極める。この背景には現在カンボジアでは地域地区(街区規制)なるものが存在しないということが大きな要因の一つになっている。 |