タケナカ ケイスケ
Takenaka Keisuke
竹中 啓介 所属
人間社会学部 福祉社会学科
職種
特命准教授
|
|
発表年月日 | 2012 |
発表テーマ | 重度の失語がある人とのコミュニケーションにおける会話技術講習の効果:情報伝達実験の会話分析による検討 |
発表学会名 | 第38回日本コミュニケーション障害学会学術講演会 |
主催者 | 日本コミュニケーション障害学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催期間 | 2012 |
発表者・共同発表者 | 竹中啓介,吉野眞理子 |
概要 | 本研究では、重度の失語のある人(person with aphasia,以下PWA)とのコミュニケーションに必要な会話技術講習を対話者に対して行い、情報伝達実験による会話分析を通じて、トレーニング効果について検討を行った。実験はPWA 8名と対話者8名を対象に8組のペアを構成し、PWAが観た動画の内容を対話者が聞き取る形式で5回行った。実験の形式は5回とも同様であったが、実験1・2の後、全対話者に対し会話技術講習を実施した。実験3は実験1・2と同じペアで行い、実験4は各ペアのPWAをランダムに入れ替えて行った。実験5は講習の約2~3週間後に実験1~3と同じペアで行った。データは、会話分析に基づいて文字化し、理解面および表出面を支援するストラテジー等の出現頻度の変化、および基本語の伝達率の変化について分析した。また、高伝達率対話と低伝達率対話を抽出し、ストラテジーの効果を分析した。結果、講習前に比して講習後では筆記および選択質問が増加し、WH質問が減少した。この結果は、相手が異なっても同様であり、約2~3週間後も効果が持続していた。基本語の伝達率は実験1・2に比して実験4で増加した。 |