ナカヤマ エイコ    NAKAYAMA Eiko
   中山 榮子
   所属
環境デザイン学部 環境デザイン学科
 
生活機構研究科 環境デザイン研究専攻
 
生活機構研究科 生活機構学専攻
   職種
教授
発表年月日 2020/03/17
発表テーマ 木材の香りによる居住空間の快適性向上とその評価方法の検討
発表学会名 第70回日本木材学会大会(鳥取)
主催者 日本木材学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 鳥取
発表者・共同発表者 中山榮子、金子美帆
概要 現代人の抱えるストレスを軽減あるいはコントロールする手段の一つとして香りを取り上げ、女子大生25名を被験者として、その評価方法を検討した。リビング空間で検出されることが明らかになっている5種のにおい成分(トリメチルアミン、ヘキサナール、ヘプタナール、n-オクタナール、ノナナール)から混合臭を作成し、それにひのき、ラベンダー精油を揮発させたものを加えた3種のにおい袋と無臭の4つの試験体を作成した。被験者に各におい袋をかいでもらい、主観評価してもらうとともに、血圧、心拍、唾液アミラーゼ活性を測定した、主観評価ではヒノキ、ラベンダーどちらの場合でもにおい強度の改善の傾向が見られた。ラベンダーを加えた場合正義反応でもにおい質を快適と感じ、主観評価と一致した。一方ヒノキの場合は、血圧、心拍で優位な変動を得られず主観評価と一致しなかった。また、ヒノキ精油に含まれるテルペン類の効果(鎮静作用など)も確認できなかった。ひのきの方がマスキング効果が弱く悪臭が残ったままになった可能性もあり、ストレスケアに用いるには更なる条件などの検討が必要である。