マツナガ シノブ    MATSUNAGA Shinobu
   松永 しのぶ
   所属
人間社会学部 心理学科
 
生活機構研究科 心理学専攻
 
生活機構研究科 生活機構学専攻
 
生活心理研究所 所属教員
   職種
教授
発表年月日 2017/03/25
発表テーマ 「臨床研究用絵画完成課題」遂行に関わる認知能力ーWAIS-Ⅲとの関連ー
発表学会名 日本発達心理学会第28回大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 広島市
発表者・共同発表者 松永しのぶ、木村あやの、松野隆則
概要 大学生および大学院生16名(男性7名、女性9名)を対象に臨床研究用PCT(松永他,2015)を実施し、ウェクスラー式知能検査成人版(WAIS-Ⅲ)との関連を検討した。PCTとEFTの正答数に有意な相関はなく、PCTはEFTとは異なる種類の視覚認知能力が関与している課題であることが推測された。PCT正答数はWAIS-ⅢのFIQと中程度の正の相関、動作性IQ(PIQ)、知覚統合指数(PO)とは強い正の相関を示した。なお、PCTは下位検査の「絵画完成」成績と正の相関がみられた。我々の作成したPCTはWAIS-Ⅲで測定する非言語的知能、特に知覚統合に関する認知能力が関わる課題であることが推察された。しかし、PCTのサブタイプでみると「部分処理」の正答数はWAIS-ⅢのいずれのIQ、群指数とも有意な相関はみられず、「知識依存・全体処理」はFIQ、言語性IQ(VIQ)、PIQ、言語理解指数(VC)、POと、「推論依存・全体処理」はPIQ、POとのみ正の相関を示した。PCT遂行には知的能力との関連が弱いタイプ、非言語的知能との関連が強いタイプ、非言語的知能以外に言語に関する認知能力も関与しているタイプがあり、サブタイプによってその遂行に関わる認知能力が異なることが示唆された。