コンドウ アヤ    Kondoh Aya
   近藤 彩
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
 
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
   職種
教授
研究期間 2008/04~2011/03
研究課題 「日印・日本語教育支援プログラムの開発に関する基礎研究」
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 政策研究大学院大学
研究種目名 基盤研究(C)
採択科研究課題番号 20520464
キーワード 日本語教育 、異文化理解、インド
代表分担区分 研究代表者
概要 本研究は、インドの日本語教育の現状が、学習者と企業のニーズに合っていないという指摘を踏まえ、その改善に向けて日印間のビジネス上の問題点を探ることを第一の目的とした。その上で、シラバスや日本語を教える際に必要なリソースリストを開発し、具体的な支援の方向性を打ち出すことを第二の目的とした。 インド3都市と日本(東京)でインタビューやPAC分析を行った結果、日本語それ自体に誤りがない場合でも日本人に誤解を与えてしまうインド人の言語行動が明らかになった。非言語行動においては、タイムマネージメントや責任の与え方など仕事のやり方やビジネス習慣、人事評価の相違が摩擦の原因であった。更に説明することなく日本のやり方を踏襲することは、インド人の早期な退職につながる等から、コミュニケーションの重要性が示された。 通訳を伴うビジネス場面では、双方の誤解を防ぎ理解を助ける橋渡し的通訳の存在が重要であることが明確になった。 一連の調査を基に、仕事の現場で生じている様々な問題を、行動分析や言語使用の点から整理し、製造業を例にシラバスやリソースリスト、能力記述文、通訳プログラム等を開発し具体的な支援の方向性を打ち出した。