ウガイ サチエ    ugai sachie
   鵜飼 祐江
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「「紫の上」という呼称-「対の上」から「紫の上」」
執筆形態 単著
掲載誌名 「東京女子大学紀要論集」
掲載区分国内
出版社・発行元 東京女子大学論集編集委 員会
巻・号・頁 66(2),111-131頁
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 鵜飼祐江
概要 若菜巻の「対の上」は、子や親という保障を持たない者として社会と向き合う紫の上の不安を抉る呼称として積極的に使用され、かつ若菜巻でほぼ終焉し、最終的にはエピソードに因む「紫の上」呼称が残る。若菜巻の「紫の上」は、若紫巻のエピソードに立ち返り、源氏との無二の結びつきそのものを改めて問い直す呼称となっている。
紫の上の最終的な呼称は、源氏と紫の上の二人の出逢いの物語を内包し、その後の人生をも塗り重ねる「紫の上」であった。