ウガイ サチエ    ugai sachie
   鵜飼 祐江
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/06
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 「「対の上」という呼称-特異な呼称の描くもの-」
執筆形態 単著
掲載誌名 「中古文学」
掲載区分国内
出版社・発行元 中古文学会
巻・号・頁 (85),63-74頁
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 鵜飼祐江
概要 『源氏物語』などに見られる「対」系呼称は、対の屋の住人のうち、後見がなく、男君に引き取られている女君だけに用いられており、「御方」「君」と複合するのが一般的である。その中で紫の上には、「上」と複合する「対の上」という呼称が用いられている。
呼称の複合などに注目しながら、従来、紫の上の地位の失墜を示唆するとされてきた「対の上」呼称が、貴族社会の常識を超えた、紫の上と源氏の結びつきと、源氏の超越性を反映する呼称であることを明らかにする。