ウガイ サチエ    ugai sachie
   鵜飼 祐江
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/11
形態種別 その他
標題 「『源氏物語』の呼称の研究」
執筆形態 単著
掲載誌名 学位論文(博士)
掲載区分国内
出版社・発行元 東京女子大学
著者・共著者 鵜飼祐江
概要 呼称に注目しながら『源氏物語』の紫の上についての考察を試みる。
紫の上には「児」「対の上」など、様々な呼称が見られ、時々の姿が鮮やかに描き出されている。こうした中で、若菜巻以前の呼称については、「光源氏の世界」を映す側面が強いのに対し、若菜巻では、真に紫の上自身の姿や意識に連動し、物語を抉るものとなっている。
紫の上の呼称からは、己のあり方を模索する深い内省や、再び源氏との繋がりに意味を見出だしてゆく、しなやかな強さを読み取ることができる。