ウエマツ ヨウコ
UEMATSU Yoko
植松 容子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
国際文化研究所 所属教員
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/08 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 中国語母語話者は「ようになる」と何を類義表現と捉えるか―対照研究と誤用観察から分かること― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 昭和女子大学 |
巻・号・頁 | (910),27-36頁 |
概要 | 「ようになる」は、これまでの日本語教育において、前接する動詞の形式(辞書形か、可能形か)にもとづき、辞書形接続の場合は習慣の変化を、可能形接続の場合は能力の変化を表すと説明されてきた。しかし、YNU書き言葉コーパスを用いて中国語母語話者の使用状況を観察してみると、中国語母語話者は「ようになる」をあまり使用していないということが分かる。そこで本稿では対照分析と誤用観察を用いて中国語を母語とする日本語学習者のデータを観察した。その結果、中国語母語話者は「ようになる」を「ている」と類義表現であると捉えていることが示唆された。学習者の母語に配慮してその使用実態を観察することにより、日本語学的な視点から見ていたのでは気づかない類義表現を新たに浮かび上がらせることができたと言える。 |