ウエマツ ヨウコ
UEMATSU Yoko
植松 容子 所属
人間文化学部 日本語日本文学科
国際文化研究所 所属教員
文学研究科 言語教育・コミュニケーション専攻 博士前期課程
職種
准教授
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/10 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 中国語を母語とする上級日本語学習者は日本語のヴォイスをどのように表すか―受身表現,ナル,テモラウから分かること― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 学苑 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (960),32-40頁 |
概要 | 中国語母語話者の日本語のヴォイス表現の使用については、受身表現よりも能動表現を選ぶことが指摘されている。しかし,1つのヴォイス表現を対象としたものが多く,複数の項目を同時に観察したものは多くない。ヴォイス表現は視点にかかわる表現であるため,複数の項目を観察することが有効である。そこで本研究では,中国語を母語とする上級の日本語学習者における受身表現,ナル表現,テモラウを観察し,上級になっても残るヴォイス表現運用の困難点について分析した。その結果, (1)中国語母語話者は受身表現より能動表現を選ぶ傾向があるが、能動表現の使用自体が問題なのではなく、テキストのどの位置で使用するかが異なること, (2)初級で学習する基本的なナル表現を平易な語彙と組み合わせて使用しており,複雑な表現や語彙の代用として使われることがあること,(3)語彙の不足を補うために,テモラウ(テイタダク)を使用することがあることが明らかになった。 |