イハラ トモアキ    IHARA Tomoaki
   井原 奉明
   所属
国際学部 英語コミュニケーション学科
 
人間文化学部 英語コミュニケーション学科
 
文学研究科 英米文学専攻 博士前期課程
 
文学研究科 文学言語学専攻 博士後期課程
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/04
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 ウィトゲンシュタイン哲学における主体について(2)
執筆形態 単著
掲載誌名 学苑
掲載区分国内
出版社・発行元 昭和女子大学近代文化研究所
巻・号・頁 (942),26-44頁
概要 本論文は初期および中期ウィトゲンシュタインの「主体」に関する考察を研究対象とするもので、本稿はその論及の第二回目に当たる。私は特別である、私には比類のない何かがある、私は他やと違う優位な位置を占めているという思いを<わたし>と表現するとすれば、『論理哲学論考』の思考圏において、論理空間と生と限界を一致させる形而上学的主体、隣人を持たない形而上学的主体が<わたし>を顕現している。しかし、複数の論理空間が可能であることが『論理哲学論考』から示唆される点において、『論理哲学論考』における<わたし>の考え方は理路天気緊張を帯びる。ウィトゲンシュタインはケンブリッジに戻ってきてから『論理哲学論考』の基本的な考え方のいくつかを修正するが、その中に<わたし>に関する変更も含まれている。直接経験の主体、直接経験と対応する現象学的言語、現象学的言語における文法命題という新たな考え方の下、人称代名詞を使わない唯一の存在が<わたし>であるというのが1930年前後のウィトゲンシュタインの考えであると主張した。人称代名詞を使わないことにより、<わたし>は適用において示される。しかしこの考え方も、複数の現象学的言語が存在し、使用されることを否定しない以上、前期と同様の理論的緊張を帯びることになると示した。