フクダ ジュンコ    FUKUDA Junko
   福田 淳子
   所属
人間社会学部 現代教養学科
 
近代文化研究所 所属教員
 
生活機構研究科 福祉社会研究専攻
   職種
教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/06
形態種別 単行本
標題 「川端康成『油』論」(『川端文学への視界11』)
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 教育出版センター
巻・号・頁 5-18頁
総ページ数 148
著者・共著者 関口のぞみ、細島大、河野基樹、高根沢紀子、深澤晴美、野村昭子、西野浩子、奥村紀美、中沢一、羽鳥徹哉、野末明、原善、田村嘉勝、平山三男
概要 (全体概要)川端文学研究会編。『川端文学への視界』は、川端文学研究会(会員約120名)の年に1度の年報として、昭和60年から刊行が開始された。理事および編集委員の審査を通過した投稿論文5本のほか、資料紹介、書評、研究動向などが掲載されている。
(担当部分概要)タイトルは「川端康成『油』論」。川端康成の初期の自伝的作品「油」について、これまでに言及されることのなかった「油」の2度にわたる雑誌発表に注目し、初出と加筆訂正後の本文とを比較のうえ、これまで“自伝的資料”として扱われがちだった「油」の“フィクション性”を明らかにし、川端の創作意識について論じたもの。「伊豆の踊子」他の作品で顕著な〈孤児根性〉で歪んだ〈二十歳の私〉、そこから脱却できない〈私〉、という内面的特徴を持つ主人公の造型は、「油」再録時に既に完成していたことを指摘した。