フエキ ミカ    FUEKI Mika
   笛木 美佳
   所属
人間文化学部 日本語日本文学科
 
近代文化研究所 所属教員
 
文学研究科 日本文学専攻 博士前期課程
   職種
教授
発行・発表の年月 2003/01
形態種別 大学・研究所等紀要
査読 査読あり
標題 遠藤周作「おバカさん」論―ガストンはどこを歩いているのか―
執筆形態 単著
掲載誌名 「学苑」
掲載区分国内
出版社・発行元 昭和女子大学近代文化研究所
巻・号・頁 (749),95-108頁
概要 主人公ガストンの聖化の過程を、非情な殺し屋〈遠藤〉との出会い、〈犬さん〉との出会いの意味をつぶさに検討することによって明らかにした。言葉がなくとも、ただ信じてついて行くだけで大きな支えとなりうることを〈犬さん〉との出会いで知ったガストンが、それを〈遠藤〉との関係性の中で自ら実践していく過程こそが聖化の道筋であり、ここに、遠藤が後年たどり着いた同伴者イエス像が見えると読んだ。また、後の「悲しみの歌」「深い河」のガストン像についても言及した。